FASCIA MECHANISM

筋膜の状態は、
痛み・力・安定感に
どう関わるのか。

筋膜は、筋肉などを包み、身体の各部をつなぐ結合組織です。Aquaでは、痛む場所だけでなく、痛みの感じ方、力の入り方、動いたときの安定感まで確認します。

全身を覆う筋膜の線と、筋膜の状態の違いを網目で示した概念図
筋膜の滑りや張力の偏りを理解しやすくした概念図。筋膜だけが原因だと診断する図ではありません。図を大きく見る

01 / WHAT IS FASCIA

筋膜は「全身を覆う一枚の膜」だけではありません

皮膚の下にある浅い筋膜、筋肉を包む深い筋膜、筋肉の内部へ続く結合組織など、複数の層とつながりがあります。

FIBERS

身体を支える線維

コラーゲン線維を中心とした層が、筋肉や周辺組織を包み、動いたときの力を受け渡します。

GLIDING

層と層の間の滑り

深筋膜の線維層の間には、ヒアルロン酸を含む疎性結合組織があります。隣り合う層が滑り合うことを助けます。

SENSATION

感覚に関わる神経

筋膜には自由神経終末や感覚受容器が確認されており、張り・圧・動きや痛みの入力に関わる可能性があります。

02 / WHEN GLIDING CHANGES

負担が重なると、筋膜を含む組織の動き方が変わります

同じ姿勢、反復動作、使いすぎ、外傷後の固定、手術後などは、筋膜の滑りや感覚入力が変化するきっかけになり得ます。

  1. 01

    伸びる・滑る機会が少なくなる

    長時間の同じ姿勢や固定、反復する負担が続くと、筋膜を含む組織が同じ方向に偏って使われやすくなります。

  2. 02

    層間の滑りや張力に偏りが生じる可能性

    深筋膜の層間にはヒアルロン酸を含む組織があります。その濃度や粘性の変化が、層同士の滑りに影響する可能性が研究されています。

  3. 03

    動きと感覚の情報が合いにくくなる

    筋膜には神経終末や感覚受容器が確認されています。張力や滑りの変化が、痛み、力の入り方、位置感覚に関わる可能性があります。

03 / THREE FUNCTIONS

筋膜の状態変化で起こり得る3つのこと

Aquaでは、痛みの強さだけでなく、力の入り方や「ぐらつく・頼りない」という感覚も施術前後で確認します。

腰をかばい過ぎず、床のバッグを自然に持ち上げる女性のイメージ

01 / PAIN PERCEPTION

痛みの知覚

筋膜には、痛みの入力に関わる自由神経終末が確認されています。滑りにくさに伴う過剰な牽引や摩擦などが刺激となり、痛みやつっぱりの感じ方に関わる可能性があります。

目指す変化痛みをかばい過ぎず、立つ・かがむ・歩くといった日常動作へ。

椅子から滑らかに立ち上がる女性のイメージ

02 / MUSCLE OUTPUT

筋出力の低下

深筋膜は筋外膜や筋周膜へ連続し、筋肉の伸びや位置を伝える感覚系とも関係します。筋膜の状態変化が感覚入力を乱し、力を出しにくい感覚に関わるという考えがあります。

目指す変化椅子から立つ、階段を上る、踏ん張るときに力を出しやすく。

足元を確認しながら低い段差を安定して下りる女性のイメージ

03 / FUNCTIONAL STABILITY

機能的な不安定感

筋膜には身体の位置や動きを感じる感覚受容器があります。感覚入力の変化は、「足首がぐらつく」「関節が収まりにくい」といった主観的な不安定感に関わる可能性があります。

目指す変化足元や関節の頼りなさを減らし、段差や方向転換をより安心して。

筋膜への施術により、3つの状態が必ず改善するという意味ではありません。画像は施術後に目指す日常動作を表したイメージです。特に筋出力や不安定感との関係は研究途上であり、神経・関節・靱帯など他の要因も確認します。

04 / AQUA APPROACH

筋膜への施術で、動き・力・感覚の変化を確認します

「硬い場所を強く押す」のではありません。困っている動きと身体の反応から仮説を立て、圧・ずらす方向・時間を調整し、施術後に同じ動きを再確認します。

  1. 01

    経過と負担を聞く

    いつから、どの動きで困るか。仕事、運動、過去のけが、固定や手術の経験などを伺います。

  2. 02

    動き・筋力・感覚を確かめる

    姿勢や関節の動きだけでなく、筋力、感覚、触れたときの筋肉や筋膜の反応を確認します。

  3. 03

    圧・方向・時間を調整する

    手・指・前腕・肘を使い分け、身体の反応を確認しながら圧やずれの刺激を加えます。感覚入力や組織の滑りに働きかけることを意図し、必要に応じて鍼灸やトリガーポイントへの手技も組み合わせます。

  4. 04

    同じ動きを再確認する

    施術前と同じ動作を行い、動く範囲、力の入り方、痛みや張りの感じ方を一緒に確認します。

施術後に一緒に確かめるもの

  • 関節の動く範囲
  • 張りや痛みの感じ方
  • 力の入りやすさ
  • 立つ・歩く・段差を下りる動作の安定感

変化があれば、患者さんが望む日常動作へつながるかを確認します。変化には感覚入力、筋緊張、組織の滑り、安心感など複数の要素が関わる可能性があります。

施術だけでは言い切れないこと

  • 筋膜のどこが唯一の問題だったか
  • ヒアルロン酸やコラーゲンが実際にどう変化したか
  • その場の変化がどの程度続くか

触診と動作確認だけで組織内部の変化を直接測定することはできません。

SAFETY FIRST

施術より医療機関を優先する場合があります

強い外傷の後、発熱や全身の不調を伴う場合、突然の強い痛み、急速な悪化、進行するしびれや筋力低下がある場合は、まず医療機関にご相談ください。両脚の脱力、排尿・排便の異常、臀部・陰部周辺の感覚低下がある場合は、救急受診をご検討ください。

REFERENCES

このページの参考資料

解剖学的な説明と研究上の限界を確認するために参照しています。個人の施術効果を保証する資料ではありません。

  1. 深筋膜におけるヒアルロン酸と層間の滑り(外部サイト)
  2. ヒアルロン酸の粘弾性と温度・不動の影響(外部サイト)
  3. 筋膜の神経分布に関する系統的レビュー(外部サイト)
  4. 胸腰筋膜と腰痛の関わりに関するレビュー(外部サイト)
  5. 筋膜マニピュレーションと痛みに関する系統的レビュー(外部サイト)

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症状を改善するための通院プログラム。1ヶ月目は週2回、2ヶ月目は週1回、3ヶ月目は2週間に1回が理想の通院頻度
状態が重い方は、筋膜の硬さが歪みとなり、身体のクセになっているため、繰り返し良い習慣である治療を入れることにより改善を図ります。特に治療開始初期は、通院ペースが改善の鍵になるため、本気で改善に取り組むためにも、治療頻度をお守りください。